MAKEAI JOURNAL / 活用事例
イベント進行表のテンプレート|60分の記入例とAIで作る手順

社内イベントの進行表をAIで作るときは、開始・終了時刻、担当、準備物、次へ進む合図を同じ行にそろえます。先に動かせない時刻と変更できる枠を伝え、AIが出した時間配分を人が計算・確認してから使います。
「イベントのタイムテーブルを作って」と頼むだけでは、司会、登壇者、機材担当がいつ何をすればよいかが残りません。この記事では、60分の社内成果共有会を題材に、入力条件、進行表、遅れが出たときの扱いまでを示します。内容はMakeAIが作成した仮想の設計例です。
進行表には、時刻だけでなく担当者の動きを書く
参加者向けのタイムテーブルは、開始時刻とプログラムが中心です。運営者が使う進行表には、司会の動きや機材の切り替え、担当者なども必要になります。イベント運営会社NEO FLAG.の進行表解説でも、誰が何を行うかを時系列で記載する考え方が紹介されています。
AIには表の下書きや確認事項の洗い出しを頼みます。当日の進行を任せる人、プログラムの優先順位、会場で本当にできることは、運営側で決めます。
AIへ渡す条件を、固定・調整可能・未確認に分ける
以下のように条件を整理して渡すと、変更してよい部分が伝わります。とくに終了時刻は、片付けの開始なのか、会場から退出する時刻なのかまで確かめてください。
| 区分 | 今回の条件(仮想例) |
|---|---|
| 固定 | 本編15:00〜16:00。2部署の発表を各15分。最後の案内は5分確保 |
| 調整可能 | 質問枠は基本10分。遅延時は最低5分に短縮できる |
| 担当 | 司会A、発表担当B・C、投影担当D、進行判断は責任者E |
| 準備 | 投影用資料は事前集約。準備と受付は14:30〜15:00に別枠で行う |
| 未確認 | 投影できない場合の資料配布方法、会場の完全退出時刻 |
未確認の条件は、AIに埋めてもらわず確認リストへ回します。「資料を印刷して配る」と書かれていても、部数や配布の許可が整っていなければ、使える代替案にはなりません。
進行表の下書きを作るプロンプト
次の条件から、社内成果共有会の運営用進行表を作ってください。 [上の固定条件・調整可能な条件・担当・準備・未確認事項] 列:開始/終了/所要分/内容/主担当/準備物と切り替えの合図 条件: ・15:00開始、16:00終了を守る。 ・部署発表を各15分、最後の案内を5分確保する。 ・発表者の交代と資料の切り替えに必要な枠も設ける。 ・本編の時間に重複や空白を作らない。調整用の枠は用途を書く。 ・担当者名や設備を追加しない。不明なことは別の確認リストに出す。 ・表の後に、合計時間と条件に収まらない点を示す。
AIが合計時間を示しても、その値をそのまま採用せず、開始・終了・所要時間を照合します。ここからの表は、条件に合う形を説明するために編集した出力例です。
60分の進行表の記入例
| 時間・所要 | 内容・主担当 | 準備物と切り替えの合図 |
|---|---|---|
| 15:00〜15:05 5分 |
開会・目的の共有 司会A |
Dが開始資料を投影。Eの開始合図でAが案内 |
| 15:05〜15:20 15分 |
部署1の発表 担当B |
AがBを紹介。Dが部署1資料へ切り替え、表示確認後に開始 |
| 15:20〜15:25 5分 |
交代・資料切り替え 司会A、投影D |
Bの終了を確認。Cの準備と部署2資料の表示を確認 |
| 15:25〜15:40 15分 |
部署2の発表 担当C |
Aの紹介で開始。終わりにCがAへ進行を戻す |
| 15:40〜15:50 10分 |
質疑応答 司会A |
Aが質問を受け付け、回答者を指名。Eが残り時間を確認 |
| 15:50〜15:55 5分 |
振り返り・時間調整 司会A |
通常は各自で振り返りを記入。遅延時の短縮はEが判断 |
| 15:55〜16:00 5分 |
次回案内・閉会 司会A |
Dが案内資料へ切り替え。Aが提出先など確認済みの案内を伝える |
所要時間は5+15+5+15+10+5+5=60分です。15:50からの5分は、通常の使い道も決めた調整枠です。準備・受付・片付けはこの60分に含めず、別途担当と時刻を決めます。
配布時は「版、更新日時、変更した行」を表の上に書きます。発表資料と進行表が別ファイルなら、どの資料を使うかの識別名も合わせておきます。
遅れたとき、何を短くするかも決めておく
当日の変更までAIへ自動的に決めさせる必要はありません。あらかじめ責任者と、短縮できる枠、必ず確保する枠、判断を相談する条件を合わせます。
| 状況 | 今回の扱い(仮想例) |
|---|---|
| 部署2終了時点で5分以内の遅れ | Eの判断で振り返り枠を短縮し、15:55からの閉会案内を確保 |
| 5分を超える遅れ | Eが質問枠の短縮も判断。質問枠の最低5分を維持できないなら、その場で対応を決めてAへ伝える |
| 投影できない | Dが状況をEへ伝える。事前に承認した代替手段がある場合に限り切り替える |
| 発表者の準備ができていない | Aが独断で発表順を変えず、Eと担当者が確認する |
同じ5分を、交代時間と遅延吸収の両方へ重複して割り当てないようにします。机上の表が成立しても、登壇や接続に何分かかるかは、会場で確かめる必要があります。リハーサルで時間を測って調整する考え方は、BizMICEのスケジュール作成ガイドでも紹介されています。
共有前に確認する5つのこと
- 開始から終了まで、時刻と合計時間が一致しているか。
- 同じ担当者が、同時に別の場所で必要な仕事を持っていないか。
- 各切り替えで、誰が誰へ合図するか分かるか。
- 未確認の機材や資料を、準備済みとして書いていないか。
- 担当者全員が、同じ版の進行表を確認できるか。
具体的な条件が不足している場合は、AIに表の作り直しを繰り返すより、足りない情報を担当者へ確認します。修正後は変更行だけでなく、後ろの時刻にも影響がないか見直してください。
よくある質問
参加者向けのプログラムを、そのまま使えますか。
材料にはなりますが、担当、機材、合図が足りない場合は運営用に補います。参加者へ配る版には、内部の連絡先や調整判断など、配布不要な情報を含めないようにします。
司会のセリフも同じ表に入れるべきですか。
短い合図は同じ表に書けます。長いセリフまで入れて表が読みづらくなるなら、進行行の番号で台本と対応させます。当日どの資料を見るかを役割ごとに決めてください。
進行表・タイムテーブル・司会台本の役割を整理する
進行表は、イベントを運営する人が、いつ、誰が、何をするかを確認するための表です。参加者へ配るプログラムと同じ項目を使う部分もありますが、運営側には資料の切り替え、登壇の合図、準備の担当などが必要です。作り始める前に、誰が当日見る表かを決めてください。
| 資料 | 主に見る人 | 載せる内容の例 |
|---|---|---|
| タイムテーブル | 参加者、関係者 | 開始時刻、各プログラム、終了予定 |
| 運営用の進行表 | 司会、登壇者、投影担当、進行責任者 | 開始・終了、所要時間、担当、準備物、切り替えの合図 |
| 司会台本 | 司会者、進行補助 | 案内の文言、登壇者紹介、注意事項、場面ごとの言い方 |
一枚に全てを詰め込む必要はありません。長い司会のセリフは台本へ分け、進行表の行番号と対応させる方法があります。進行表には「何行目の案内を読むか」「誰の合図で次へ進むか」を書き、当日使う資料同士が結び付くようにします。
コピーして使える、空欄の進行表テンプレート
次の型は表計算ソフトなどへ移して使えます。イベントの名称、作成日、版、責任者を先に記入し、表の各行へ作業を分けます。未定の担当や未確認の機材は空欄にせず、確認先を記入してください。使う人が未確認のままだと分かることが重要です。
イベント名:[名称] 実施日時:[年月日・開始・終了] 版・更新日時:[版番号・日時] 進行の変更を決める人:[責任者] 行番号 開始 終了 所要分 内容 主担当 準備物 開始・終了の合図 確認待ち 01 [時刻] [時刻] [分] [内容] [担当] [資料・機材] [誰から誰へ] [確認先] 02 [時刻] [時刻] [分] [内容] [担当] [資料・機材] [誰から誰へ] [確認先] 03 [時刻] [時刻] [分] [内容] [担当] [資料・機材] [誰から誰へ] [確認先]
この表は空欄の型であり、記入済みの完成版ではありません。最初に固定する開始・終了時刻と、短縮できないプログラムを置きます。続いて登壇者の交代、資料表示、移動など、プログラムの間に必要な作業を入れます。最後に残った時間を調整枠へ振ると、何のための余白かを説明できます。
主担当の欄には、全員の名前を並べるより、その行を開始・終了させる責任がある人を置きます。補助する人は準備物や合図の欄で役割を示します。たとえば投影担当Dが資料を表示し、責任者Eが開始を判断し、司会Aが登壇を案内するなら、その順が分かるように記入します。
準備と撤収を、本編の前後へつなげる
本編が60分で収まっても、会場の準備や片付けが抜けていると、担当者の仕事は収まりません。前の仮想例に準備・撤収を追加する場合は、会場を使える時間を確認してから別枠で作ります。以下は時間配分の例であり、会場の利用許可を確認した実績ではありません。
| 時間 | 作業 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| 14:30〜14:40 | 投影、音声、登壇位置を確認 | 担当者が入室でき、必要な機材を使えること |
| 14:40〜14:50 | 資料の切り替えと開始合図を試す | 本番で使う資料の版が揃っていること |
| 14:50〜15:00 | 参加者を受け付け、開始を案内 | 受付と投影確認を同じ一人へ重ねないこと |
| 15:00〜16:00 | 前述の本編 | 変更がある場合は責任者が判断すること |
| 16:00以降 | 参加者退出、機材整理、忘れ物確認 | 完全退出の期限と片付け担当を事前に確定すること |
撤収の終了時刻が未確認なら、都合のよい時刻をAIに埋めさせないでください。会場の担当者へ確認し、必要な作業が入るかを見ます。開始前に使える時間も同様です。イベント本編の時間から、会場を使える時間まで決まっていると考えないようにします。
5分遅れた場合の修正版を、表で確かめる
前述の例で、部署2の発表が予定の15:40ではなく15:45に終わった場面を考えます。責任者Eが振り返り枠を使って遅れを吸収すると判断した場合、残りの表を次のように更新できます。これは事前に相談するための仮の変更例です。
| 項目 | 元の予定 | 変更後 | 判断内容 |
|---|---|---|---|
| 部署2終了 | 15:40 | 15:45 | 5分遅延として記録 |
| 質疑応答 | 15:40〜15:50 | 15:45〜15:55 | 10分を維持する |
| 振り返り・時間調整 | 15:50〜15:55 | 今回は設けない | 責任者Eが5分の調整枠を使うと判断 |
| 案内・閉会 | 15:55〜16:00 | 15:55〜16:00 | 5分と終了時刻を維持する |
変更後も、質疑応答と閉会が重なっていないこと、16:00に終われることを確認します。進行表を更新したら、司会と投影担当へ変更行を伝えます。責任者だけが修正版を見ていても、当日の動きは揃いません。
振り返りを必須の成果物としていた場合は、この短縮案が使えるかを再検討します。最初に「調整可能」と決めた枠でも、そのイベントの目的に合わせて判断します。5分を超える遅れでは、質問枠の最低時間も含め、責任者が変更可能な範囲を事前に確認しておきます。
リハーサルで、移動と切り替えの時間を測る
机上の時間割では、発表者の交代や画面切り替えが短く見積もられることがあります。実際の会場、機材、資料を使い、どこからどこまでで何分かかったかを記録します。実測していない段階では、測定値ではなく仮の配分として扱います。
確認した動作:[例:部署1終了から部署2の開始まで] 始まりの条件:[司会が発表終了を案内した時点など] 終わりの条件:[資料を表示し、次の発表者が話し始めた時点など] 実際にかかった時間:[測定後に記入] 止まった箇所:[接続、登壇、資料探しなど] 進行表へ反映する変更:[変更行と理由]
時間が足りなければ、発表内容を短くする前に、資料を一か所へまとめる、表示する順を揃える、担当者を待たせない配置にするなど、作業自体を直せるかを見ます。それでも必要な時間は進行表へ戻し、調整枠を使い切った状態で本番を迎えないようにします。
配布前に、担当者が自分の行を説明できるか確認する
進行表を送っただけで全員が読んだとは限りません。司会、登壇者、投影担当、責任者に、自分が動き始める合図と、次の人へ渡す合図を確認してもらいます。変更時の連絡方法も揃え、当日どの版を見るかを決めます。
AIへの依頼に必要な条件がまとまらない場合は、目的・材料・条件を揃えてAIへ依頼する方法を使って整理できます。進行表は見栄えのよい時間割を作って終える資料ではなく、担当者が同じ条件で動くために確認して使うものです。