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MAKEAI JOURNAL / AIの使い方

議事録で聞き取れない箇所の書き方|AIに推測させない確認手順

MakeAI編集部 公開 2026.10.12 更新 2026.10.20

聞き取れない議事録の扱い。推測せず、確認へつなぐ。MakeAI実務ガイド。

議事録の音声が聞き取れないときは、不明な区間と時刻を残し、分かっている内容だけを本文へまとめます。AIに自然な文章へ整えてもらう場合も、不明な期限、金額、合意の有無を補わせず、確認待ちの一覧を別に作るのが基本です。

「資料は何日までに共有するのか」「この案で進めると言ったのか、進めないと言ったのか」。一語が不明なだけでも、仕事の進め方が変わることがあります。この記事では、録音後の不明箇所をどう残し、参加者へ確認し、議事録へ反映するかを扱います。

以下の時刻付き発言と確認結果はMakeAIが説明用に作成した架空の例です。実音声の修復、文字起こし製品の比較、認識精度の測定結果ではありません。

聞き直しても分からない箇所を、推測で埋めない

まず原音声を残し、該当する区間を前後も含めて聞き直します。別の再生環境や、利用しているソフトの速度調整を試す場合も、変換前の音声は保持します。音が明瞭になったように感じることと、発言を確定できることは分けてください。

リコーの議事録作成ガイドでも、聞き取れない発言を推測で書かず、話者や資料に確認する方法が示されています。会議資料は専門用語を調べる手がかりになりますが、資料にある予定がそのまま会議で承認されたとは限りません。

聞き直しで確かめられない場合は、同じ箇所を繰り返すだけでなく、確認先へ渡す情報を整えます。文脈から思い付いた候補があっても、確定した発言として本文へ入れません。

文字起こしの「不明」と、議事録の「確認待ち」を分ける

文字起こしには、どこが聞き取れなかったかを残します。議事録には、その不明箇所が何の判断に影響するかを残します。「不明」の一語だけでは、後から読む人が確認すべき内容を見つけにくくなります。

残す場所 記載例 目的
文字起こし 04:12「資料は[聞き取り不能]日までに共有します」 原音声の確認箇所を示す
確認待ち一覧 Q1:資料の共有期限が不明。04:12付近を発言者へ確認 誰に何を確かめるかを決める
議事録の本文 資料の共有について発言あり。期限はQ1で確認中 未確認の期限で仕事を進めないようにする

アドバンスト・メディアの文字起こし解説は、不明箇所を記号などで表し、時刻を残すこと、依頼元の表記ルールを優先することを説明しています。上の角括弧とQ番号は、MakeAIの整理例です。全社共通の正式な記号として定められているわけではありません。

架空例:不明な発言が「決定事項」に変わるのを防ぐ

例として、社内会議の次の三つの記録を使います。M1・M2は発言の一部が不明、M3は文全体を確認できたという設定です。

M1 04:12
「資料は[聞き取り不能]日までに共有します」

M2 11:08
「この案で進め[聞き取り不能]」

M3 18:40
「次回も会議室Bを使います」

この記録から「資料は金曜日までに共有し、今回の案で進めることになった」とまとめると、材料にない期限と判断が加わっています。「進める」と「進めない」の区別がつかないM2を、肯定の決定事項として扱ってはいけません。

次のように、確認できる記録と確認待ちを分けて整理します。これは説明用の編集例で、特定のAIツールを実行して得た出力ではありません。

区分 整理した内容 根拠・確認先
確認できる記録 次回も会議室Bを使う旨の発言 M3、18:40
Q1:期限の確認 資料の共有期限が不明 M1、04:12。発言者に期限を確認
Q2:判断の確認 今回の案で進めるかどうか不明 M2、11:08。発言者と会議の確認担当へ照会

M3の発言があっても、会議室を予約済みかどうかまでは分かりません。発言、合意、作業の完了を分けて記録します。Q1・Q2に確認先の実名を入れる場合も、参加者の役割だけからAIに推定させず、記録担当者が設定してください。

AIに渡す指示は「不明を保持して整理する」

自動文字起こしの文章には、聞き取りに疑いがあっても印が付いていない場合があります。人が見つけた不明箇所は入力側で示し、「間違いがあればすべて直して」という依頼にしないようにします。文字だけを渡したAIには、元音声を聞いたと扱わせません。

以下の時刻付き記録を、確認できる内容と確認待ちに整理してください。

出力A:確認できる記録/根拠の資料IDと時刻
出力B:確認ID/不明な項目/影響する判断/元の時刻/確認先

条件:
・[聞き取り不能]を、文脈から補わない。
・期限、金額、担当者、承認の有無を推測しない。
・否定か肯定か分からない発言を、決定事項にしない。
・確認先が入力にないときは「記録担当者が設定」とする。
・会議資料と発言記録が違う場合は、どちらかを自動採用しない。
・この入力は文字記録であり、音声を聞いたとは書かない。
・確認待ちの項目と元の不明箇所の対応を残す。

[時刻付き記録と、確認済みの追加情報を貼り付ける]

出力を採用する前に、不明箇所が残っているか、確認待ちの各項目から元の発言に戻れるかを見ます。特に否定表現、数値、期限が含まれる行は、きれいな文章になっていることよりも、根拠の一致を優先します。

確認が返った内容は、録音の発言と混ぜない

確認依頼は、候補を押し付けず、対象と疑問を短く示します。例えば「04:12付近の、資料の共有期限を聞き取れませんでした。期限を改めて教えてください」という形です。送信前に、照会する相手と共有してよい記録の範囲を確認します。

架空例として、会議後に「資料の共有期限は9月18日です」と返答を受けた場合、次のように追加記録を残します。これは音声を復元できたこととは違います。

確認ID:Q1
元の記録:M1、04:12(期限の音声は不明のまま)
追加情報:会議後の返答で、共有期限は9月18日と確認
確認した日・相手・方法:[実際の確認内容を記録]
議事録への反映:共有期限を追記し、会議後に確認した旨を注記
他の確認待ち:Q2は未解決のまま残す

返答が「会議では未定だったが、今決めた期限です」という内容なら、会議中の決定として書き戻しません。会議後の決定として扱います。既に議事録を共有している場合は、修正箇所と確認の経緯が分かる形で更新します。

よくある質問

資料に期限があるなら、それを採用してよいですか?

資料上の予定としては記録できます。ただし、会議で変更・承認されたかが分からない場合は、会議の結論として確定させません。「資料上は9月18日、会議での確認は未了」のように情報源と状態を分けます。

録音が残っていない場合はどうしますか?

手元のメモと、参加者に確認した内容を区別して残します。確認できなかった発言を、もっともらしい文章で再現しないようにします。重要な判断が未確定なら、議事録の文章調整とは別に、その判断を確認する場を設けます。

話者の名前だけが不明な場合も同じですか?

発言内容が不明な場合とは作業を分けます。名前だけを確認した結果で発言内容まで修正したり、発言者と作業担当者を同一視したりしないようにしてください。記録から確認・共有までの全体像は、AIで議事録を自動化する手順で確認できます。

不明箇所の表記を、作業前に一つへ揃える

担当者ごとに「不明」「?」や空欄を使い分けていると、後から検索しても確認待ちを拾い切れないことがあります。社内の正式な表記がある場合はそれに従い、ない場合は不明な区間と時刻を必ず残す簡単なルールを決めます。記号そのものより、何が未確認かを追えることを優先します。

状態 記載例 確認待ちへ載せる内容
一語を聞き取れない 04:12「提出は[聞き取り不能]日」 提出日を確認する
話者が分からない 08:30[話者未確認]「私が確認します」 確認を引き受けた人を特定する
複数人が重なる 11:08〜11:14[同時発話。一部不明] 判断に関わる発言を参加者へ確認する
音声が途切れている 15:20〜15:27[録音欠落] 欠けた区間に決定があったかを確認する

「録音欠落」と「聞き取りにくい」は区別します。存在しない音声を再生し直しても確認できないためです。また、話者が不明でも発言の内容を聞き取れた場合は、本文まで不明に戻す必要はありません。どこまで分かっているかを分けて残してください。

確認の優先順位は、仕事への影響で決める

すべての不明箇所を同じ順番で調べる必要はありません。議事録の利用目的を考え、期限、金額、担当、承認、否定表現など、次の行動が変わる箇所を先に確認します。雑談の一語と、発注を進めるかどうかの発言では、確認の必要性が違います。

確認待ち一覧には、質問そのものに加え、何の判断へ影響するかを書きます。たとえば「Q2:この案で進めるか不明。制作開始の判断へ影響」と記載すれば、担当者は議事録の表現だけの問題ではないと分かります。未確認が残る状態で何を進められるかは、会議の責任者と確認します。

確認ID:Q2
不明な内容:今回の案で進めるという判断か、見送るという判断か
影響する仕事:制作の開始
確認先:[発言者・会議の責任者を記録担当者が設定]
希望する確認時点:[制作開始を判断する前など]
現在の扱い:議事録の決定事項には入れず、確認待ちに置く

返答が間に合わない場合も、AIに最も自然な結論を選ばせません。必要なら、判断を改めて確認する場を設けます。不明な発言の扱いと、業務を進める意思決定を分けて考えることが大切です。

参加者への確認依頼は、短い範囲と具体的な質問にする

「議事録を確認してください」と全体を送るだけでは、聞き取りに困っている場所が伝わりません。確認してほしい区間、分かっている前後の文脈、不明な項目をまとめます。必要以上に長い録音や、確認相手に共有できない資料まで送らないようにします。

確認したい箇所:会議開始から04:12付近
前後の話題:営業資料の共有日について
聞き取れた部分:「資料は……日までに共有します」
確認したいこと:資料の共有期限を教えてください。
記録への反映:会議後に確認した内容として、確認日とともに追記します。

候補が二つ思い付いていても、最初から一方へ誘導する聞き方にしないようにします。相手が「会議では決めていなかった」と答えた場合は、それ自体が重要な確認結果です。後から新しい期限を決めたなら、その期限は会議後の決定として記録します。

追加資料と音声の内容が違う場合は、差を残す

会議資料に9月18日とあり、会議後の確認では9月21日と返答された場合、資料が誤っていたのか、会議で変更したのか、その後に変更したのかを確認します。日付の新しい方を自動で採用すると、変更の経緯が分からなくなることがあります。

情報源 記録する内容 確認する点
会議資料 資料上の予定日 資料の版と作成日
録音 聞き取れた発言と不明区間 会議中に変更や合意があったか
会議後の返答 返答内容、確認日、確認相手 当日の発言の確認か、新しい決定か

AIへ整理を頼む場合も、三つを同じ「正しい期限」の欄へまとめず、情報源ごとに残します。最終的に業務で使う期限が決まったら、誰がどの確認を基に決めたかを記録し、関係するタスク一覧にも反映します。

共有する版には、未確認が残ることを明示する

重要な確認待ちが残っているなら、議事録の冒頭へ「確認待ちの項目あり」と書き、対象のQ番号へ案内する方法があります。本文の一か所に小さく注記するだけでは、タスクだけを読む人が見落とす場合があります。利用する人が、どの判断がまだ確定していないかを把握できる表示にします。

確認が終わった後は、修正版の日時、変更した項目、残る未確認事項を添えます。Q1が解決してもQ2が残る場合、文書全体を「確認済み」にする前にその状態を確認してください。古い版からタスクを作った人にも、必要な変更が伝わるようにします。

話者の対応だけを直す作業は、AI文字起こしで話者ラベルが混ざったときの確認手順で詳しく扱っています。不明な文字を滑らかに埋めるより、何を誰へ確認すれば仕事を進められるかが分かる議事録に整えてください。

次回の録音へ、今回困った条件を引き継ぐ

聞き取りにくかった区間をまとめると、次の会議で変えられる条件が見つかることがあります。複数人の同時発話、資料を指しながらの説明、声が遠い参加者など、どの場面で確認が増えたかを残します。録音の製品名だけで原因を決めず、実際に起きた状況を整理してください。

次回は短い試し録音を行い、話す位置や声の大きさ、音声の取り込みが確認できるかを見ます。議題が変わるときに名称を言う、数字は単位まで述べる、決定事項を最後に読み上げるといった進め方も検討できます。これらは会議の運営案であり、採用すれば必ず誤りがなくなるという保証ではありません。実際の録音で確認して調整します。

出典と作成条件

不明な発言の確認と表記について、本文中のリコーおよびアドバンスト・メディアの解説を参照しました(2026年9月8日確認)。保存済み競合調査の議事録作成・不足情報の扱いも企画時に参照しています。M1〜M3、Q1〜Q2、確認記録、プロンプトはMakeAIの架空の編集例です。

議事録の確認待ちを、運用の中で解消する

MakeAIでは、文字起こし後に誰が何を確認するか、確認結果をどこへ残すかまで、業務の流れを整理します。不明箇所の確認が担当者任せになっている場合もご相談いただけます。

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