MAKEAI JOURNAL / ドメイン知識
物件紹介文の例文とAIプロンプト|確認済みの情報で魅力を伝える

物件紹介文は、確認できた特徴を選び、「どんな住まいか」が具体的に伝わる順番で書くと作りやすくなります。AIを使う場合も、最初に募集図面や現地メモから使える情報を整理し、その範囲で文章を作らせます。
「魅力的に紹介して」とだけ頼むと、資料にない設備や、確かめていない住み心地が加わることがあります。この記事では紹介文の例文3つと、根拠を整理してAIへ渡すプロンプトを紹介します。
物件情報、資料の日付、文章は、MakeAIが説明用に作った架空例です。実在物件の募集広告や、AI製品の実測結果ではありません。例文は物件ページの紹介欄の下書きであり、広告全体の必要項目を満たす書式ではありません。
物件紹介文の例文3つ:特徴の並べ方を変える
まず短い完成例を見てみましょう。下の「材料」にない情報は足していません。物件名や数字だけでなく、設備と利用条件も自社の資料で確認した内容に置き換えて使います。
1.1Kの賃貸:間取りと設備を簡潔に伝える
材料:1K、専有面積24.00㎡、2階、浴室乾燥機、室内洗濯機置場。いずれも担当者が確認したという設定です。
専有面積24.00㎡、2階の1Kです。浴室乾燥機と室内洗濯機置場を備えています。間取り図と室内写真を見比べて、お手持ちの家具の配置をご検討ください。
前半は物件の事実、後半は読者への案内です。「収納が豊富」「家具を置いても広々」といった、材料だけでは判断できない表現は入れていません。
2.2LDKの賃貸:部屋どうしの関係を伝える
材料:2LDK、専有面積58.00㎡、リビングに隣接する洋室は引き戸、東向きバルコニー。
58.00㎡の2LDK。リビングに隣接する洋室は、引き戸で区切る間取りです。東向きのバルコニーがあります。部屋の使い分けや、日常の動線を間取り図でご確認いただけます。
方角は事実として書けても、「一日中明るい」とまでは言えません。部屋の関係を具体的に示すだけでも、読み手が生活を考える材料になります。
3.中古戸建:確認できた配置を伝える
材料:3LDK、延床面積82.00㎡、玄関と2階廊下に収納。建物の状態に関する調査結果は材料に含まれていません。
延床面積82.00㎡の3LDKです。玄関と2階の廊下に収納を設けています。収納の位置と各居室の配置を間取り図で確認し、使う場所に合わせた荷物の置き方をご検討ください。
「状態良好」「修繕不要」は付け足しません。紹介文は、調査をしていない建物の状態をAIに判定させる場面ではありません。
AIに渡す前に、掲載に使える情報を選ぶ
AIによる物件紹介文の生成は、実際のサービスでも使われています。例えばアットホームの2024年4月22日の発表では、賃貸仲介システムへのアピールコメント自動生成機能の提供が紹介されています。ここからは、特定サービスの操作に依存しない準備方法を説明します。
物件ごとに資料をまとめ、情報の出所と確認状態を残します。「図面に記載がある」「現地で見えた」「管理担当者に確認できた」は、同じ意味ではありません。
先ほどの1Kを例に、追加の資料が届いた場合を考えます。以下もすべて架空の記録です。
| 資料 | 記録内容 |
|---|---|
| S1:9月1日の旧募集図面 | 駅徒歩7分、床はフローリングと記載。 |
| S2:9月5日の管理担当メモ | 駅徒歩9分と記載。算出根拠は添付なし。ペットは相談とあるが条件の詳細は未確認。 |
| S3:9月6日の現地メモ | 木目の床を目視。材質は未確認。駐車区画は見えるが、空きと利用条件は未確認。 |
| S4:9月7日の担当者確認記録 | 1K、24.00㎡、2階、浴室乾燥機、室内洗濯機置場を確認。募集の継続状況は掲載直前に別途確認する。 |
この段階では、紹介文の材料を次のように分けます。
- 下書きに使う事実:S4で確認した間取り・面積・階・設備。
- 採用前に確認する情報:駅徒歩分数、床材、ペットの条件、駐車場の空きと利用条件。
- 掲載直前の確認:募集の継続状況と、広告に載せる各条件。
徒歩7分と9分の平均を取ったり、新しい日付だけを理由に9分を採用したりせず、経路と算出根拠を確認します。資料の新しさと、内容が確定したことは分けて記録してください。
また、不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)の用語説明では、フローリングを木質系の床材とし、クッションフロアを除いています。写真に木目が見えることだけで材質を確定する運用は避け、確認できる資料に戻ります。
物件紹介文を作るAIプロンプト
一度の依頼で、公開用の下書きと社内の確認待ちを分けて出してもらいます。使ってよい事実を先に指定すると、出力と元資料を照らし合わせやすくなります。
次の架空物件について、物件ページの紹介欄の下書きを作ってください。
実務で使う際は、社内で利用が認められた資料に置き換えます。
目的:住まいの特徴を具体的に伝える。
出力:
1. 短い紹介文を1案
2. 読者への確認の案内を添えた紹介文を1案
3. 各文に使った事実と資料IDの対応
4. 今は文章に入れない情報と、確認したいこと
使ってよい事実:
S4で確認した1K、専有面積24.00㎡、2階、
浴室乾燥機、室内洗濯機置場。
条件:
・設備、費用、距離、募集状況を推測で追加しない。
・木目の見た目から床材を判定しない。
・「相談」を「飼育可」へ書き換えない。
・駐車区画が見えることを「駐車場利用可」としない。
・記録が食い違う情報は、下書きへ採用せず確認待ちへ出す。
・読者への提案は、設備や住み心地の保証と混同しない。
・本文に資料IDを並べず、根拠は別欄に示す。
資料:
[S1〜S4を、資料名・日付・確認状態とともに貼り付ける]
実際に使うときは、掲載先の紹介欄の文字数や表記条件も依頼へ加えます。AIが数えた文字数だけで判断せず、最後に入稿画面で確認してください。この記事の例文に、特定のポータルサイトの審査や登録を通過したという意味はありません。
出力の確認例:短くしても条件を変えない
次は、先ほどの材料に対するMakeAIの編集例です。AIを実行した結果として示すものではありません。
下書きにできる文と、その根拠
2階にある24.00㎡の1K。浴室乾燥機と室内洗濯機置場を備えています。
この文の5つの事実はS4へ戻れます。確認用の社内メモには「駅徒歩分数・床材・ペット条件・駐車場条件は未採用」と残します。下書きから消した情報が、確認対象からも消えないようにするためです。
そのまま使えない文
駅近で日当たり良好。ペットと暮らせる、駐車場付きのフローリングのお部屋です。
この文は、読ませる表現が増えた分だけ、根拠が不足しています。「日当たり良好」の記録はなく、ペット・駐車場・床材も未確定です。形容詞を弱めるだけでは解決しないので、該当部分を下書きから外し、必要な確認を先に行います。
一方、資料の追加で床材だけ確認できたなら、その項目だけを更新します。ペットの条件や駐車場まで一緒に確定扱いにはしません。最終文に使う根拠の一覧を残しておくと、どこを変更するか判断できます。
よくある質問
どの物件にも使える紹介文の型はありますか?
「間取り・面積などの概要→確認した特徴→読者への案内」を出発点にできます。ただし、同じ設備をどの物件にも書き足す型にはしません。資料に特徴が少ない場合は、短い文章で十分です。
資料に書いてあれば、すべて使ってよいですか?
旧版の図面、提案段階の設備、確認中の利用条件が混ざることがあります。どの時点の、何を確認した記録かを見ます。文章の作成と、募集情報の確認は別の作業として残してください。
AIで作れば、他の物件と違う文章になりますか?
入力した材料が似ていれば、文章も似やすくなります。確認できた配置や設備、案内できる情報を具体化するほうが、根拠のない美辞麗句を増やすよりも、物件ごとの違いを伝えやすくなります。
物件資料から紹介文までの作業を整える
MakeAIでは、図面・メール・現地メモに分かれた情報を整理し、AIに渡す材料、出力形式、掲載前に確認する項目を設計します。物件ごとに何度も転記している作業からご相談いただけます。
出典と作成条件
本文中のアットホーム公式発表とRSCの用語説明を2026年9月8日に確認しました。過去の機能発表は、現行の料金や操作手順を示すものではありません。例文、資料、プロンプト、確認手順はMakeAI独自の架空教材です。募集広告の作成では、所属先の確認手順と掲載媒体の条件に合わせてください。